東京消防庁の「火災の実態」によると、電子レンジによる火災は年々増加傾向にあり、昨年は65件発生した。
2012~21年の10年間で計394件発生しており、死者1人、負傷者31人が出ている。過去には105平方メートルを全焼する火災もあった。
この電子レンジを原因とする火災の特徴は、若い世代が起こすことが多い点にある。
年齢別にみると、20~24歳が43件と最も多い。25~29歳が34件、30~34が32件と続いた。
なぜ火災が起きてしまうのか。
昨年に最も多かったのが「加熱する」(47件)だった。これは食品を長時間加熱してしまうことで火災につながってしまったケースだ。
次に多かったのが「考え違いにより使用を誤る」(9件)。電子レンジでは使用できないアルミ製の包装ごと加熱した事例という。
東京消防庁管内では昨年、このような電子レンジ火災が発生している。
「店舗1階の電子レンジで来店客がおにぎりを加熱しすぎたために出火。おにぎりが焼損」(昨年4月)
「民家1階の台所の電子レンジから出火。原因は居住者がサツマイモを電子レンジで加熱しすぎたため」(昨年10月)
https://news.yahoo.co.jp/articles/70d21a077b49d86a2d0ff5a7d296448450bef0b5