共同開発していたオンラインゲーム「ドラゴンクエストタクト」に関する未公開情報を入手してインサイダー取引をしたとして、東京地検特捜部は17日、大手ゲームソフト会社「スクウェア・エニックス」の元社員・佐崎泰介(38)と、知人の鈴木文章(40)の両容疑者を金融商品取引法違反の疑いで逮捕し、発表した。

 スクウェア・エニックスは、都内のオンラインゲーム制作会社「Aiming」と共同でスマートフォン向けのオンラインゲームを制作。Aimingは2020年2月に「ドラゴンクエストタクト」の共同開発を発表し、7月に配信していた。

 発表によると、佐崎容疑者は、共同開発の公表前だった19年11月下旬、ゲーム開発が配信できる段階まで進んでいたことや、Aimingがスクウェア・エニックスとの業務提携を決定したという重要事実を把握した。そのうえで、19年12月上旬~20年2月上旬、自身の名義でAimingの株式を計約7万2千株、計約2080万円で買い付けた疑いがある。

 また、知人の鈴木容疑者に利益を得させる目的で、こうした重要事実を19年12月下旬に伝え、鈴木容疑者は自身の名義でAimingの計約9万株を計約2640万円で買い付けた疑いがある。

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