W杯開幕戦カタール―エクアドル戦の当日、ドイツ・ノルトラインヴェストファーレン(NRW)州では大会開催への抗議活動が行われた。ビルト紙が伝えている。

 シャルケのホーム・ゲルゼンキルヘンから約12キロの街にあるシュルンケデ城で、砂を詰めた6500個のボールが配られた。そのボールには「世界の良心よ、お前は恥ずべき汚点だ」と書かれていた。また約2万個の墓参り用のキャンドルが炊かれた。つまり砂=カタール、ボール=W杯を葬ろうという、静かなようで気味の悪い抗議だ。

 「カタールではスタジアム建設中に出稼ぎ労働者が死亡したり、暑さや過労、安全対策で何千人もの命が失われた。そのことをW杯の歓喜の中で見失ってはならない」と、このイベントを労働者福祉協会(AWO)とともに始めたアーティスト・フォルカー・ヨハネストリーブ氏は話している。

 出稼ぎ労働者、同性愛者、女性らへの人権侵害が行われているとして、欧州各国がカタールを繰り返し非難している。

https://news.yahoo.co.jp/articles/3ea45eb51c51769cde8450a7c6a1dbf094cac011