セガサターンが発売された日。2D描画に秀でたセガ国内最大のヒットゲーム機で、『バーチャファイター』や『サクラ大戦』などの魅力ある作品を数多く発売【今日は何の日?】

いまから28年前の1994年(平成6年)11月22日は、セガサターンが発売された日。

セガサターンは、セガ・エンタープライゼス(当時)から発売された据え置き型ゲーム機。セガが発売した6番目の家庭用ゲーム機となるため、太陽系第6惑星の土星にちなんでサターンと名付けられている。当時“次世代ゲーム機”と呼ばれていたハードの中で先陣を切って発売され、半年後には国内100万台出荷を記録するなど、最高の滑り出しを達成。国内販売としてはセガ最大のヒットゲーム機となった。

32ビットCPUを2基搭載し、64ビット級のマシンパワーを実現。よりハイクオリティーな描写の2D表現はもちろん、ポリゴンによる3D表現も可能となった。とくに2Dの描画に関してはアーケード用システム基板同等もしくはそれ以上のスペックを有していて、ゲームファンのあいだでは「2Dのサターン、3Dのプレステ」などと呼ばれることもあった。

 本体後方には拡張カートリッジスロットがあり、RAM容量を増強する拡張RAMカートリッジを挿すことでより高品位なゲーム体験を実現。ライバル機の追随を許さない、圧倒的なアニメーションクオリティーのゲームが楽しめた。とくにキャラクターパターンの多い対戦格闘ゲームなどで効力を発揮し、アーケード版とあまり遜色ない移植を実現していたのにはかなり感動した覚えがある。また、セーブデータを保存する“パワーメモリー”をスロットに挿せばバックアップを取ることもできて便利だった。ただ、接触不良も頻繁に起きたため、保存データが消えてしまう悲劇も少なくなかった。筆者もデータが消えて切ない思いをしたが、こうしてネタにもできるし、いまとなっては懐かしい思い出である(泣)。

本体の派生バーションも存在し、セガだけでなくいくつかのメーカーからハードが発売されていたのが風変わりだった。日本ビクターからは“Vサターン”、日立からは“ハイサターン”が発売。後者はビデオCDなどの再生機能も備えており、“ゲーム&カーナビ ハイサターン”というカーナビ搭載のマシンもあったのだから驚かされる。

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