飯舘村の「拠点区域」外の地域に堆肥製造施設建設へ
https://www3.nhk.or.jp/lnews/fukushima/20221122/6050020898.html

原発事故のあと避難指示が続いている飯舘村の長泥地区について、国と村は、先行して除染などを進め
る「特定復興再生拠点区域」になっていない地域に堆肥の製造施設を建設し、3年後に操業を開始する
計画を明らかにしました。
原発事故のあと立ち入りが厳しく制限される帰還困難区域となっている飯舘村の長泥地区について、国
と村は20日、来年春の大型連休ごろに、「特定復興再生拠点区域外」の一部の避難指示を解除する方
針を明らかにしました。
これに関連して、国と飯舘村は「拠点区域」になっていない別の地域に建設を計画している堆肥の製造
施設の概要を明らかにしました。
それによりますと、施設は家畜のふんや汚泥で堆肥をつくる工場や資材置き場があり、工場の面積は7
095平方メートル、総工費は23億円ほどで、年間4億5000万円ほどの売り上げが見込まれてい
ます。
国や村によりますと、除染が行われていなくても自治体に土地を活用する強い意向があれば、放射線量
が下がり住民が帰還しないことなどを条件に避難指示を解除できるいわゆる「除染なき避難指示解除」
の枠組みを使って、「拠点区域」になっていないこの場所についても3年後に避難指示を解除する方針
です。
堆肥の製造施設もこれに合わせて3年後に操業を始める方針で、来年にも整備を着工することにしてい
ます。