試運転でいきなり脱線…次世代型路面電車「宇都宮LRT」事業費約684億円でも開業させたい2つの理由

11/23(水) 6:01配信

11月19日、75年ぶりに新規開業予定の「次世代型路面電車」が宇都宮市の中心部で試運転中に脱線事故を起こした。先頭車両は歩道に乗り上げ、大きく破損した。時刻は午前0時半ごろで通行人はおらず、幸いけが人もいなかった。
この「次世代型路面電車」は「宇都宮LRT」と呼ばれ、来年8月の開業が見込まれている。
計画から30年という期間をかけて進めてきたのには理由がある。
地方都市が抱える大きな課題の解決が期待されるが、一体どんな路面電車なのだろうか。

■急カーブを曲がりきれず脱線 来年8月の開業予定は変わらず

11月21日、宇都宮市は事故について記者会見を開いた。事故は宇都宮LRTが宇都宮駅東口の停留所に向かっていた際、時速13キロで走行中に急なカーブを曲がりきれなかったため起きたという。緊急事態を想定して、通常の進行方向とは逆方向に車両を進めたときだった。11月22日午後、大学教授などの有識者らによる現場検証を行った。原因は複合的なものだとして調査を進めている。3両編成の車両2台が脱線したが、乗っていた作業員15人にけがはなかった。
佐藤栄一宇都宮市長は「ご迷惑とご心配をおかけした」と謝罪し、「原因の検証と再発防止の対策を検討する」とした。市は、来年8月の開業に影響はないとしている。

https://news.yahoo.co.jp/articles/317caa98e662c5138f4d9aa5d54a9138595d58f4