大量の文字と派手な色が並ぶ日本のウェブサイトはなぜこれほどまでに「異質」なのか

goo、楽天市場、Yahoo! JAPANなどに見られるように、日本の大手ウェブサイトは「とにかく多い文字量」「明るい色彩」「あらゆる場所に配置された画像」が特徴的です。海外では見られないこのようなデザインがなぜ成立しているのかについて、YouTuberのサブリナ・クルス氏が解説しました。

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ウェブサイトはもともとさまざまなデザインがありましたが、ウェブ標準などの標準化が行われたため、デザインの種類は減少していきました。さらにスマートフォンの普及で画面サイズやデータ通信量が制限されるようになり、ページ内のコンテンツ量がさらに減少し、世界的にミニマルなウェブデザインになっていきました。しかし、日本のウェブサイトはそれに逆行するように高密度な情報量を特徴としています。

クルス氏が各国の人気ウェブサイトの画像2671枚を画像認識AIで処理したところ、世界中のウェブデザインのパターンをその類似性に基づいてグループ化することができたとのこと。その画像を「明暗」「密度」という2つの指標で分析すると、日本固有の特徴が明らかになったそうです。以下の画像のX軸が密度、Y軸が明暗を示しています。
https://i.gzn.jp/img/2022/11/29/peculiar-case-of-japanese-web-design/01.png

上記画像を点グラフにしたものが以下。赤い点が日本のウェブサイトであり、ほとんどが第一象限または第四象限、つまり「高密度」のデザインであることが分かります。
https://i.gzn.jp/img/2022/11/29/peculiar-case-of-japanese-web-design/02.png

これは、多種多様なデザインが存在する国とは異なる傾向だといいます。以下の画像の点は青色がアメリカ、茶色がインド、緑色がイギリス、桃色がインドネシア、橙色がウクライナ、水色がカナダ、紫色がメキシコ、灰色がその他を示しています。
https://i.gzn.jp/img/2022/11/29/peculiar-case-of-japanese-web-design/03.png

http://japan.zdnet.com/article/35196613/