サッカーのカタール・ワールドカップ(W杯)に出場する日本代表は、使用したロッカールームが汚いままだったという誤情報が出回っていた。SNS上で日本のものではないゴミだらけのロッカー画像が拡散。海外メディアは「多くの人にとって驚きだった」と伝えた。日本のファンからは「悪意を感じる」「偽物でよかった」と嘆く声が上がっている。

 そんなはずはなかった。拡散された画像はゴミだらけだった。床にペットボトルやビニールなどが散乱。グループリーグ2試合の後、綺麗に清掃したロッカーが話題になった日本の「美ロッカー」。FIFA公式SNSや海外メディアも伝えていたが、今回のものはロッカー内のデザインも異なっていた。

 インドメディア「インディア・トゥデイ」は画像付きで「ファクトチェック:いいや、日本はコスタリカ敗戦後ロッカールームを汚くして去ったりしなかった」との見出しで記事を掲載。コスタリカ戦後にFacebook上で誤った画像が日本のものとして拡散されたことを報じた。

「これは多くの人にとって驚きだった」と伝えられた出来事。まさかの“汚ロッカー”に対し、ツイッター上の日本人ファンからは「悲しいな」「悪意を感じる」「嫉妬かな?」「日本が勝って嫌だったのか」「日本はそんな国じゃないよ」「残念です」と悲しみの声が上がった一方、「フェイクニュースでよかった」といった声が上がった。

 記事によると、同メディアのフェイクニュース対策室が検証。今年3月のW杯プレーオフ準決勝で、イタリア代表が北マケドニアに敗れた後の写真と確認されたという。当時、イタリアはW杯出場の望みがなくなり、汚れたロッカーがSNS上でバズっていた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/c75f26c8ec6d6f1f99f6a7c1fbd5567d2b891850
https://i.imgur.com/dNugAJY.jpg