たんぱく2種あれば泳ぎ出す 自ら動く「最小の生命体」作製に成功
2022/12/1 17:30有料記事

大阪公立大学と産業技術総合研究所のチームは、1日、「泳ぐ最小の生命体」を作り出すことに成功したと発表した。最小限の遺伝情報のみで生き、自分では動けない丸い細菌に、特定のたんぱく質2種類を作れるよう遺伝子操作をしたところ、らせん状に変形、自ら泳ぎ始めたという。

【写真】特定の2種類のたんぱく質を合成細胞syn3(シンスリー)に作らせると、もともとの球形かららせん状に変形し、自ら泳ぎ始めた=大阪公立大学提供
https://www.asahicom.jp/imgopt/img/a99a7b0f1a/comm/AS20221201001263.jpg

 生物を形作る細胞が、進化の過程でどうやって運動するようになったのかは、生物学上の謎とされる。

 阪公大の宮田真人教授(生物物理学)らのチームは、細胞が運動するには最低でどれだけのたんぱく質が必要かに着目。カニなどに寄生する細菌「スピロプラズマ」が、らせん運動で泳ぐのに使う7種類のたんぱく質のうち、不可欠なものの特定を目指した。

 チームは「syn3(シンスリー)」という、増殖能力だけを持つように人工的に作り出された球形の細菌に遺伝子操作を実施。7種類のたんぱく質を順に体内で作らせた。

 元々は、米国の研究所が、必要最低限の遺伝子のみを選んで人工的に作り出し、2016年に発表した細菌だ。

 たんぱく質が1種類だけではうまく泳がなかった。MreB(ムレビー)と呼ばれるグループのたんぱく質2種類を作らせると、syn3の形が球かららせんに変わり、体をくねらせて泳ぎ始めた。増殖と遊泳だけの機能を持つ、世界で最小の生命体と言えるという。

https://news.yahoo.co.jp/articles/d2302f78003ae8ca6338aac9f09d3e5f97e3b5e2


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【晋さん…】大阪公立大「 世界最小の泳ぐ生命体『syn3(シンスリー)』」を開発。急にらせん状に変形して泳ぎ出す…
https://greta.5ch.net/test/read.cgi/poverty/1669950121/