■ロストテクノロジーを復活させた「HG 1/144 ガンダムエアリアル」

――ガンプラでいうと、「水星の魔女」のキットにはどんな進化ポイントがありますか?

大きくいうと2つあって、1つはパーツを減らしつつ、アニメ設定の再現度を高めている点です。
数年前にエントリーモデルという、比較的簡単に組めて再現度も高いというシリーズを立ち上げて、
それがとても好評でした。その技術をフィードバックして設計されたのが「水星の魔女」のキットです。
HGの場合、武器を除いた本体パーツ数は100~130ですが、エアリアルは100を切っています。
組みやすく、ガンプラに初めて触れるという初心者にもお勧めのキットだと思います。

もう1つが、機体の発光部分にインモールド成形パーツ(※)を使っている点。アニメを観れば分かりますが、
エアリアル、所々が発光しますよね。それを表現するために組み込んだパーツです。
実はこのインモールド成形パーツ、過去SDガンダムで採用して好評でしたが、
諸事情で消えたガンプラのロストテクノロジーなんですよ。エアリアルの発光表現に絶対マッチすると思い、
今回思い切って復活させてみました。
※インモールド成形パーツ…パーツ表面にカラー樹脂を転写する成形方法。

https://news.yahoo.co.jp/articles/055515128b01c3b102bbe3a6658a6e626f04755f