沖縄署襲撃、少年逮捕に「待った」をかけた警察庁の思惑 「かなり世論を気にしていた」

沖縄署を多数の若者が取り囲んだ騒動で、県警は発生から10カ月以上たって投石などをした少年を書類送検した。県警関係者によると、捜査のやり方次第では再び騒動が起こりかねないとして、警察庁が県警に捜査方針を指示していた。

発端となったのは沖縄市内で高校生が警察官と接触して失明した事件。県警は警察官を逮捕せず任意で調べる方針だった。投石した少年らの方は逮捕も検討したが、警察庁が県警に「待ったをかけた」(県警関係者)。扱いの差が批判を呼ぶことを警戒していた。

立件の順番も、世論を考えれば警察官を「先」、少年らを「後」にする必要があった。少年らの関係先十数カ所を家宅捜索したのは、警察官を書類送検した約2週間後だった。
県警関係者は「警察署が襲撃されるというのは前代未聞で治安が問われかねない。警察庁はかなり世論を気にしていた」と話した。

https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1070803