10代の頃に交通事故で片目を失った中国在住の女性は、自分の見た目にすっかり自信を無くしていた。
しかし今では自ら作った光る義眼を装着することで人気を集め、大きな自信へとつながっているようだ。『South
China Morning Post』『网易』などが伝えている。

中国で“シントン(昕瞳)”というニックネームの女性(27)がSNSで注目を集めている。シントンさんは9年前、18歳の時に交通事故で右目の眼球を失ってしまった。
当時のシントンさんはダンサーとして活躍していたが、片目を失ってからは視野が狭くなってバランス感覚を保てなくなり、ダンサーを断念してダンスを教える側に転向したという。

そんなシントンさんは義眼を装着した自分の姿に落ち込み、劣等感を抱きながら過ごしていた。しかしある日のこと、外国人インフルエンサーが自作したチタン合金製の義眼をインターネットで見かけて「自分で義眼を作りたい」と思うようになったそうだ。

その後、シントンさんは独学で義眼技師の勉強を始め、今では北京に自分の工房を構えてオーダーメイドの義眼を製作するまでになった。
その中でもLEDが搭載された光る義眼が注目を集めている。この光る義眼はシントンさんが最近になって手がけたそうで、自ら光る義眼を装着した動画をSNSに投稿したところ、
「なんてカッコいいんだ」「彼女の目は文字通り輝いている」といった称賛の声が寄せられた。シントンさんは光る義眼についてこのように語っている。

「すでに周りからは特異な目で見られているのだから、反対にそれを利用してもっと目立つようにしてみたらどうだろうかって思ったんです。」

この光る義眼は赤や青に紫といった光を点滅させることもでき、それらは義眼とは別にある小さな磁気スイッチで制御するそうだ。
シントンさんは、自分自身が経験した苦労を「雨に濡れること」になぞらえて、「自分は雨でずぶ濡れになったから、今度は雨に濡れている誰かのために傘をさしてあげたい」と詩的に語り、
最高の義眼を作ることで、自分と同じ立場にある人が自信を取り戻すのを助けることに情熱を注いでいる。

https://japan.techinsight.jp/2022/12/masumi12080914.html