マセラティのレース部門であるマセラティMSG(Monaco Sports Group)レーシングは12月6日(現地時間)、ABB FIAフォーミュラE世界選手権シーズン9に参戦する、マセラティ史上初の完全EV(電気自動車)レーシングカー「Tipo Folgore(ティーポ フォルゴーレ)Gen3」のカラーリングを発表した。

 新型マシンとなるティーポ フォルゴーレGen3のカラーリングは、コンテンポラリーでピュアな印象を与えるデザインをベースに、ノーズにはマセラティのトライデント(三叉槍)エンブレム、バルクヘッドの両側にはイタリアのトリコロールをあしらったマセラティ・コルセのロゴが配されている。

 ティーポ フォルゴーレGen3のフロントとリアのパワートレーンは、95%という高い電力効率により600kWの回生電力の供給を可能とし、レースで使用するエネルギーの40%以上を回生ブレーキだけでまかなうことができるという。

 この高性能で効率性な最先端技術は、サーキットで得られた技術革新を一般道(市販車)へと伝承する「レース・ビヨンド(Race Beyond)」というマセラティ理念を実現するとしていて、フォーミュラEで使用されるサーキットの専門知識・技術・ソフトウェアは、この競争力の鍵となる部分であると同時に、間もなく導入されるマセラティのハイエンドロードカー「フォルゴーレ」シリーズに受け継がれることになるとしている。
 1926年にイタリアシチリア島で行なわれていた公道自動車レース「タルガ・フローリオ」でデビューした「Tipo 26」は、アルフィエーリ・マセラティ(Alfieri Maserati)氏がハンドルを握りクラス1位を獲得。それから96年、トライデントを大胆に描いたティーポ フォルゴーレは電動化時代に突入し、マセラティの電動化戦略「フォルゴーレ(Folgore)」の取り組みを加速させるとしている。

 ティーポ フォルゴーレGen3は、スペインのバレンシアで行なわれるフォーミュラEのプレシーズンテストに参加した後、2023年1月14日にメキシコにあるAutodromo Hermanos Rodriguez Cityで開幕戦を迎える予定。
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