https://news.yahoo.co.jp/articles/f3151584b24a6aef475cc9e41fc49b62430c9257

職場の飲み会を減らしてほしいのに「付き合いだからしょうがない」と繰り返す彼…見切りをつけるべきでしょうか?

「飲み会の多い彼氏と別れたほうがいいのか」と題する女性からの投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。31歳のトピ主さんには交際7か月になる27歳の恋人がいますが、その彼が週に1~2回も飲み会をすることが「許せない」と感じているそうです。彼に伝えても「付き合いだからしょうがない。理解してほしい」と繰り返すだけ。まだ結婚していない彼にそこまで求めるのはおかしいのか、見切りをつけるべきか……と問いかけています。

「職場の飲み会を週に何回もする必要があるのか」「私はそんなに遅くまで飲むことにメリットは感じられない」と持論を述べているトピ主さん。飲み会が多い恋人や配偶者に対する不満はよく聞かれますが、その理由はさまざま。代表的なものとしては、以下の五つに分類されるかと思います。

(1)子育てや家事を手伝わないことが不満
(2)他の異性との出会いや交流がありそうで心配
(3)出費がかさむため、経済的に不安(節制してほしい)
(4)飲み会より自分との時間を過ごしてほしい。放置された感じがして寂しい
(5)酔っ払った状態の相手が好きではない(お酒で性格が変わる、だらしないと感じる、世話が面倒など)

投稿には「将来子供ができた時に頻繁に飲みに行かれても自分が大変になるのは目に見えています」との記述も。この一文だけを見れば(1)の理由と読み取れますが、それが本当に一番の理由なのかどうかは、一度落ち着いて考えてみてください。

人は不満を主張するとき、一番「もっともらしい理由」を選択します。説得力がある理由のほうが賛同を得やすい、と考えるためです。しかし、そうした表の理由を取っ払って本心を掘り下げていくと、本当の理由は別のものであることがしばしばあります。今回で言えば「お酒に浪費するのが嫌」「心移りが心配」「飲み会より自分に時間を割いてほしい」「酔っている相手に嫌悪感がある」といったことが本当の理由かもしれない、ということです。

あくまで推測の域を出ませんが、自分の気持ちを見つめてみて本心に気づいたのであれば、「先々ワンオペになりそうだから」という将来の問題を盾にして主張するよりも、今の問題として向き合ったほうが解決につながりやすいです。「パートナーとしてこう過ごしたい、こう感じている」ということがあるならば、歪曲(わいきょく)せずに伝えていきましょう。

成功の秘訣ひけつがあるとすれば、それは常に相手の立場を理解しようと努め、自分の立場と同時に相手の立場からも物事を見るようにすることだ
――ヘンリー・フォード

……ということで、続いては「飲み会好きな人」について考えていきましょう。飲み会好きな人についてよく知ることは、対処の助けになると思います。
人生のフェーズによって、お酒との付き合い方が変わることも
飲み会が好きな人にもいろいろなタイプがいるもので、具体的には「お酒そのものが好き」「人付き合いやいろんな人と話すのが好き」「トレンドやお店の開拓が好き」「街をフラフラしているのが好き(家より外で遊びたい)」などに分類できます。

たとえば、彼が「お酒そのものが好き」な場合。このタイプはひとりでも飲みますし、飲酒を禁止されることを何よりも嫌いますが、逆に言えば、お酒を飲めさえすれば満足する傾向があります。そのあたりを理解し、家での晩酌時間を作ってみたり、友人たちを招いてホームパーティーや“宅飲み”を企画してみたりするのは一案です。「家で飲むのも悪くないな」「外よりも家で飲むほうが楽しいかも」と思わせることができれば、無理強いすることなく、飲み会の頻度を減らせる可能性はあると思います。童話「北風と太陽」でいうところの太陽のアプローチです。

しかしながら、彼が「人付き合いが好き」「トレンドやお店の開拓が好き」といったタイプであれば、すぐに飲み会を減らしてもらうことはかなり難しいでしょう。彼の楽しみやストレス解消の手段を奪うことになるからです。

彼の立場や志向を理解したうえで「仕事の愚痴やストレスを家に持ち込まれるよりはマシかも」「趣味の会合に行っているとでも考えよう」「職種を考えると、確かに仕事に役立ってはいるのだろう」などと譲歩や理解を示せるかどうか、一度考えてみては。そのうえで、どうしても彼の価値観やライフスタイルが受け入れられないと思うならば、あるいは率直な話し合いを重ねてもお互いに一歩も譲歩し合えないならば、「別れる」という決断も視野に入れるほかないように思いました