https://www.yomiuri.co.jp/world/20221212-OYT1T50163/

中国内モンゴル自治区の通遼市公安当局は、暗号資産を使ったマネーロンダリング(資金洗浄)に関わった中国の犯罪集団の容疑者63人を一斉摘発したと発表した。
資金洗浄の規模は約2350億円分だとしている。

 10日の発表によると、この集団は昨年5月頃から、秘匿性が高いとされる通信アプリ「テレグラム」で連絡しながら暗号資産を活用し、
国内外の犯罪集団の資金洗浄を支援して不当な利益を得ていたという。

同市当局などは今年7月、メンバーの銀行口座で発覚した異常な高額取引をきっかけに内偵捜査を開始し、
バンコクに潜伏していた主要メンバーを帰国させるなどして計63人を逮捕。
1億3000万元(約25億5000万円)分の現金や固定資産などを押収した。

中国は昨年9月、金融リスクにつながるとして、暗号資産と法定通貨、あるいは暗号資産同士の交換を禁じている。
国内居住者がネットを介して国外の暗号資産取引所のサービスを利用することも禁止している。