海徳海山は東京中心部から南へ約1050キロ・メートル、太平洋戦争の激戦地となった硫黄島からは北約150キロ・メートルにある。8月23日、周辺でうっすらと青白い、直径約100メートルの円形をした海水の変色があることを、漁業関係者からの連絡を受けた気象庁や海上保安庁が確認した。以降も変色は止まることはなく、範囲も拡大を続けている。気象庁は船舶が周辺に近づかないよう呼びかけるため、周辺の海域に噴火警報を発令した。

 変色の様子は、人工衛星が撮影した画像でもはっきりと捉えられている。読売新聞が欧州宇宙機関(ESA)の地球観測衛星「センチネル2」の衛星画像で一帯の海域を調べたところ、8月19日撮影の画像で、直径数十メートルの円形の変色が見えた。https://www.yomiuri.co.jp/science/20221216-OYT1T50131/