「731部隊」証言の展示見送り 飯田市の判断に市民団体反発

 長野県飯田市が5月にオープンした平和祈念館で、太平洋戦争中に満州(現中国東北部)で活動した旧関東軍防疫給水部(731部隊)の元隊員が「人体実験を行っていた」などと証言した記録の展示が見送られている。市教委は「公の施設として内容を判断した」と理由を説明するが、証言資料を提供した市民団体は反発し交渉を継続。専門家は「史実の隠蔽だ」と批判している。

 731部隊は戦時中に細菌兵器の開発を進めていたとされる。「平和資料収集委員会」代表で同市の吉沢章さんによると、展示が見送られているのは長野県南部の元隊員4人の証言。捕虜に対して人体実験を行ったなどとする内容だった。

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