、2023年のEU 27カ国エネルギー効率指数要件が、TVの電力消費量を制限するそうで、このままでは、すべての8K TVと一部の大型4K TVがEU地域で販売できなくなるそうだ。ほかの諸国でも同様の制限を検討中だとのことで、一部のメーカーは、低電力で画面を暗くしたEUモードの実装を考えているともいう。

 今や4Kは当たり前になり、8Kという解像度への対応はオーバースペックか必然なのかが議論されるときなわけだが、放送コンテンツを無視するなら、8K解像度への対応は重要だ。だからこそ、HDMIもウルトラハイスピードケーブルとして非圧縮8K/60Hz対応48GbpsなどHDMI 2.1a完全準拠のケーブルなどを認証する。

 それもこれも、対応するコンテンツがあってこそのものだ。いわゆる地デジにコンテンツを頼る限り状況は変わらない。今のままで十分だ。地デジの4K対応はまだまだ先で、それまでは、モニターの性能を活かせるコンテンツは電波以外の方法で手に入れるしかないし、そこがうまくまわれば、その先、電波に未来はやってこない可能性も高い。

 モニターがTVにとって代わり、そのスクリーンを占有するコンテンツが電波で運ばれてきたもの以外である時間が長い時代は当面続くだろう。つまり、現象面でいえば、TVは死んでモニターが残る。

https://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/config/1464527.html