「あら」「〜だわ」「〜だぜ」といった、性差を強調しがちないわゆる女言葉、男言葉。近年、
ジェンダー・ニュートラルな考え方が広まり、こうした表現はステレオタイプと受け取られることも多い。
そんななか、翻訳文においては女言葉、男言葉が用いられるケースがあり、ときに批判の対象になってきた。
日本語における女言葉、男言葉が生まれてきた背景は? 翻訳する上で重要なこととは? 
日々の実践のなかから翻訳者が考える。

■女言葉、男言葉はある種のフィクション
男女平等の実現のためジェンダーロール(性別の役割)の解消が進むにつれ、しばらく前から、
「女言葉、男言葉」が問題になるようになった。「〜だわ」「〜のよ」といった終助詞や、
「あら」などの間投詞を用いる女言葉、「〜だぜ」「俺は〜さ」といった終助詞や人称代名詞を使う男言葉。
https://news.yahoo.co.jp/byline/konosuyukiko/20220730-00307803