https://news.yahoo.co.jp/articles/0cb132df5835159da863d9ada71f60ae62d32887

 滋賀県警彦根署が、少年から押収して保管していた証拠品のスマートフォンを破損していたことが21日分かった。少年の付添人弁護士は経緯を明らかにするよう滋賀県警に申し出た。

 申し出書によると、少年は先月14日、同署に逮捕された際にスマホを押収された。今月2日、留置先の草津署で返却されたスマホを少年の母親と警察官が確認すると、元々傷がなかった裏面や側面のフレームが割れ、画面の一部にもひびが入っていたという。

 同署は京都新聞社の取材に「保管中の過失」と破損の事実を認めた上で、警察側が修理する方向で話を進めているとし、「今後同様のことがないよう適正な保管管理に努める」とコメントした。

 また申し出書によると、母親が彦根署に抗議した際、署員は「(返却した)後に壊れたのでは」などと母親の落ち度を指摘するような発言をしたという。付添人の関口速人弁護士は「刑事手続きにおける重要な資料を破損させただけにとどまらず、事後の対処も不適切だ」と批判している。この件について同署は「相手のせいにする発言はない」と否定している。