日銀“異次元緩和”転換…“住宅ローン借り換え”アクセス殺到でサーバーダウン
日銀による事実上の利上げ表明の余波が広がっています。住宅ローンの借り換えサービスに客からのアクセスが殺到し、一時、サーバーがダウンする事態が起きていました。
■突然“方針転換”日銀の異次元緩和
日本銀行・黒田東彦総裁:「緩和的な金融環境を維持しつつ、市場機能の改善を図り、長短金利操作の運用について、一部見直すことを決定しました」
突然の方針転換となった、日銀の異次元緩和。長期金利の変動幅の上限を、これまでの0.25%から0.5%程度に引き上げることを決めたのです。
■今のうちに「固定」にすべき?
「事実上の利上げ」表明から一夜、生活への影響も…。
住宅ローンの比較サービスを提供している会社では一時、サーバーがダウンするほど、問い合わせが殺到しているといいます。
住宅ローン比較サービス「モゲチェック」・塩澤崇取締役:「日銀が金利0.25%を0.5%まで引き上げる発表があったと。これが変動金利にどういった影響があるのか、その見通しを教えて下さいと、そういった声も多く頂いています」
アクセスが殺到したのは、住宅ローンの借り換えに関する問い合わせです。
「変動金利を利用しているが、今のうちに固定金利に変えたほうがよいのか?」という相談もあるといいます。
塩澤取締役:「今回、日銀施策ですけれども、この長期金利の上昇を認めるというものですので、長期金利が上がると、恐らく来年1月も固定金利が上がっていく可能性は十分ある」
すぐには上がらないとされる変動金利の利用者も、不安を隠せないようです。
「変動金利」利用者(40代):「住宅ローンを組んでいると、6カ月ごとに金利の通知が来る。そこは必ず見るようにしていますので。やはり、いくら払っているのかというのは、しっかり把握しておかないと。気付いたら、すごい金利になっていましたということがないように、しっかり見ていきたいなと思っています」
銀行の担当者は、次のように話します。
新生銀行 住宅ローン部長・来海秀行さん:「今回、大きな政策の変更であったことは事実ですので。金利上昇を想定した時に、固定金利が良いのか、変動金利が良いのか、色々な情報を得て考える機会にして頂くといいのではないか」
https://news.yahoo.co.jp/articles/4ef6b3bed4b46ff01db5b02360cc7eb5959b7087