沖縄電力、1月1日に初の出力制御を実施 電力の安定供給維持へ再生エネ受け入れ制限
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1082384

2022年12月31日 19:46

 沖縄電力(浦添市、本永浩之社長)は31日、電力の安定供給を維持するため、1月1日に太陽光や風力など再生エネルギー発電事業者からの電力受け入れを制限する、出力制御を実施すると発表した。同社管内では初めての対応となる。対象の事業者には31日に出力制御の指示を出した。制御期間は1日午前8時~午後4時。天気や需給状況によっては2日と3日も実施する可能性がある。制限が発動されても一般家庭の電力利用に影響はない。

 電力は需要と供給を一致させる必要があり、供給量が使用量を大きく上回ると大規模な停電を引き起こす恐れがある。1日は沖縄本島エリア全域がおおむね晴れることにより太陽光発電の高出力が見込まれるとともに、休日のため電力需要は低くなる見通し。沖電の発電機を安定運用可能な最低出力にしても再エネの出力が多くなり、供給過多になる恐れがあるため、出力制御の指示を出した。

 1日正午から午後0時半にかけて、沖縄本島エリアでは需要が66・9万キロワットに対し、供給力が73・8万キロワットとなり、6・9万キロワットの出力制御が必要になる。