国への不満を募らせる中国の富裕層は日本に「安住の地」を見出す

中国人富裕層の日本への移住が増えている。不動産業者や中国人コミュニティからそうした声が聞かれる。背景には母国での社会的、政治的緊張がある。

北海道小樽市で不動産業を営む石井秀幸は、日本に移住するため不動産の購入を希望する中国人からの問い合わせが、最近急増していると話す。

アマンダ・ウー(62)もその一人だ。中国国有企業の元幹部で、国際不動産投資で富を築いた。とりわけ新型コロナウイルス流行に伴う規制や自由が制限されていることへの懸念から、日本に関心を向けたと語る。

「ロックダウン(都市封鎖)はとてもつらかった」とウー。中国で大半の規制が解除されたため北京に戻る機会が増えるだろうが、それでも日本での滞在を続けるつもりだという。友人の間では、日本移住への関心がかつてないほど高まっている。

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