事件は昨年12月25日午前7時過ぎ、住民で米国籍、無職の男性(69)と無職の妻(68)、会社員の長女(32)=東京都渋谷区神宮前1丁目=が鈍器のような物で頭や首などを複数回殴られ、殺害された。

 県警は目撃証言や防犯カメラ映像などから男を特定し、逮捕した。男は逮捕当初「言いたくありません」と供述を拒否。その後の取り調べで「私はやっていません。身に覚えのない話です」と容疑を否認しているという。自身の生い立ちや生活実態については供述する一方で、事件への関与について認める供述はしていない。

 県警は事件後、血痕の付いた衣類のほか、鈍器や刃物などを押収。複数の衣類を鑑定した結果、衣類の血痕から検出されたDNA型が親子3人のものと一致したという。

 男の自宅からは、携帯電話やパソコンなどのデジタル機器は押収されておらず、固定電話も設置されていなかったという。外部との連絡には生活圏にある公衆電話を使っていたとみられる。

 県警は詳しい生活状況を調べるとともに、動機についても引き続き捜査し、事件の全容解明を進める。

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