岸田首相、欧州・カナダ・米国を歴訪へ G7サミットへ「腹合わせ」

首相は8日午前、NHKの討論番組に出演し、「G7の議長国として地球規模の課題について議論をリードしていく責任を担うことになる」と語った。その上で、ロシアによるウクライナ侵攻をめぐり、「力による現状変更、核による威嚇は決して許さないという明確なメッセージをG7サミットで発していくことが重要だ」と述べた。今回の欧米歴訪の意義についても「各国と様々な腹合わせをしてくることは大変重要だ」と強調した。

今回の欧米歴訪で首相は、ロシアによるウクライナ侵攻が長期化するなか、対ロシア制裁やウクライナ支援に対する各国の認識を確認する。日本が提唱する「自由で開かれたインド太平洋」(FOIP)の実現に向けて、G7各国にも関与を強めてもらうよう働きかける考えだ。G7広島サミットに向けては、「核なき世界」をサミットの主要議題とすることに理解を得たい考えだ。

今回の歴訪で首相が特に力を入れるのが、13日に行う日米首脳会談だ。ワシントン訪問は首相就任以来、初めて。

https://www.asahi.com/sp/articles/ASR184528R18UTFK003.html?iref=sptop_BreakingNews_list