米国政府は、日本が防衛費の大幅な増額や反撃能力の保有を決めたことを歓迎している。国際秩序を巡る「唯一の競争相手」と位置づける中国と相対する上で、米国は同盟・友好国との連携を重視しており、日本の防衛力強化への期待は大きい。今後は、米軍と自衛隊の「一体化」を進め、戦略物資の供給網作りや先端技術の保全など経済安全保障でも一層の協力を日本に求める構えだ。

 「日本は自由で開かれたインド太平洋を守るため、力強く歴史的な一歩を進めた」。サリバン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は16日の声明で、日本の安保戦略の見直しを高く評価した。特に防衛費増額は「日米同盟を強化し、近代化するのに資する」と強調した。オースティン国防長官も「反撃能力を含めた日本の防衛能力向上を支持する」と表明。米国が各国との連携網を生かして進める「統合抑止」の強化につながると歓迎した…

https://mainichi.jp/articles/20221217/ddm/007/010/102000c