https://kyoko-np.net/2019052101.html 令和世代には将来の夢がない――。令和生まれを対象に行った調査会社のアンケート結果から、こんな若者像が明らかになった。
景気動向や人工知能(AI)の進歩など令和時代の不透明な先行きを反映しているとみる専門家もいる。
民間の調査会社共和国データサーヴェイでは今月、令和生まれの男女500人を対象に「大人になったらなりたい職業」を尋ねる記入式のアンケート調査を行った。
その結果、全ての男女がアンケート用紙を空欄で提出。具体的な職業名を挙げた割合は0%だった。
また「無回答の理由」についても尋ねたが、同じく全員が回答しなかった。「将来の夢を持たない令和生まれ」が浮き彫りになったかたちだ。
同社の木村進二郎リサーチャーは「令和に入ってすぐに景気の減速が報じられたことが、令和生まれの心象に先行き不安として暗い影を落としたのではないか」と分析。
また「令和生まれが社会人として活躍する2040年代にはタクシー運転手など多くの職がAIに取って代わられる」とした上で「AIに奪われない職業が見通せるまで、無回答・留保の傾向は続くだろう」と予測した。
さらに「後先考えずに『ユーチューバー』と答える平成世代の若者より慎重さがうかがえる」とも言及している。