4人死亡事故受け、市が現場付近の白線引き直し 福島・郡山

 福島県郡山市大平町の市道交差点で優先道路を走っていた軽乗用車が乗用車に衝突されて横転・炎上し親子4人が死亡した事故を受け、同市は14日、現場となった交差点付近の対策工事として白線を引き直した。19日にはカーブミラーを新設する。郡山署も16日に一時停止の標識などを設置する予定で、事故の再発防止を図る。

 同市は6日に同署などと現場を点検し、改善点を確認。地元町内会の要望内容なども踏まえ、対策工事の実施を決めた。

 この日は、交差点を起点に東西南北約100メートルの範囲で、不鮮明になっている道路の外側線や中央線の白線を引き直した。

 同署によると、16日には優先道路と交差する乗用車側が走った市道に停止線を引き、「止まれ」の路面標示を塗装し、一時停止の標識を新設する。

 市の現場担当者は「対策が講じられたからといって安心するのではなく、危機意識を持って安全運転を心がけてもらいたい」と注意を呼びかけた。また「市内には他にも交通事故が発生する危険性の高い場所がある。地元の人や警察と協議を重ね、対策を施していきたい」と話した。

 事故は2日夜に発生した。乗用車を運転し、自動車運転処罰法違反(過失致死)容疑で送検された福島市泉の会社員、高橋俊容疑者(25)はこれまでに「通ったことがない道路で、一本道だと思った。交差点と気付いた時には、もうぶつかっていた」と供述しているという。
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