魚などの水産資源が不足する世界的な食料危機に対応しようと、食品メーカー大手が、大豆などを使った「代替シーフード」を新たに開発しました。
開発したのは、白身魚をイメージした家庭向けのフィッシュフライと、エビをイメージした業務用のポップコーンシュリンプです。
大豆など植物由来の原材料を使っていますが、1年がかりで独自の製法を開発し、海藻の成分を使って魚の風味を出し、身がほぐれるような食感を再現したといいます。
これまで、大豆やこんにゃくなどを使った代替肉のハムやソーセージなどを手がけていますが、シーフードの分野に本格的に参入し、業務用と家庭向けにことし3月から順次販売を始める予定です。
魚介類の消費量は、人口の増加や新興国などの経済発展とともに世界的に拡大が続き、水産資源の不足による将来の食料危機への対応が課題となっています。
こうした中、会社では今後さらに開発を進めて課題の解決につなげたいとしています。
日本ハムの前田文男 加工事業本部長は「たんぱく質の可能性を広げるための開発で、食材や調理済みの商品として、さまざまな形で普及させていきたい」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230117/k10013952001000.html