狛江の強盗殺人、被害者の全身にあざ、はがれた皮膚 激しい暴行か
東京都狛江市の自宅で何者かに殺害されたとみられる大塩衣与(きぬよ)さん(90)について、警視庁は司法解剖の結果、死因は多発外傷とみられると21日明らかにした。全身にあざが確認され、激しい暴行を受けた可能性があるという。
大塩さんは19日午後5時20分ごろ、狛江市駒井町3丁目の2階建て住宅地下1階の廊下で手を結束バンドで縛られ、頭部から血を流して倒れているのが見つかり、その後死亡が確認された。室内が荒らされていたことから、警視庁が強盗殺人事件として調べている。
同庁によると、司法解剖の結果、大塩さんは発見時に死後4時間以上が経過し、死亡推定時刻は当日の正午ごろとみられると判断された。凶器が使われた形跡はなかったが、全身に打撲の痕があり、左ひじの開放骨折や左腕の皮膚がはがれるなどの外傷もあった。殴打のほか足で踏みつけられた可能性が高いという。
住宅内では各居室の引き出しが引き出されて中身が散乱し、複数種類の足跡も見つかっている。同庁は複数人が強盗目的で侵入し大塩さんを襲ったとみている。
事件を巡っては、別の強盗致傷事件で千葉県警が逮捕した20代の自衛官の男から押収した携帯電話に大塩さん方の住所が記録されていたことが判明。県警から警視庁に強盗の対象になっている可能性があるとして連絡があり、発覚した。
https://www.asahi.com/sp/articles/ASR1P3PLTR1PUTIL001.html