京都市中京区で昨年5月に高級腕時計買い取り販売店から多数の腕時計が奪われた強盗事件で、通信アプリ上で「ルフィ」と名乗る人物が犯行を指示したとみられることが25日、捜査関係者への取材で分かった。「ルフィ」は、関東地方を中心に相次いでいる強盗事件で、犯行の指示役とみられる人物が使っている名前と同じで、京都府警は関連があるとみて調べている。
京都の強盗事件は、昨年5月2日、中京区烏丸通蛸薬師下ルの「ビッグムーン京都」で、複数の人物が店内でハンマーを振りかざして従業員を脅し、商品ケースをたたき割ってロレックスなど腕時計41点(6921万円相当)を奪った。府警は昨年7~8月、強盗の疑いで、実行役ら大阪府や福岡県などの20~40代の男女5人を逮捕した。
このうち、岐阜県の無職女(45)の公判で、実行役らはSNS(交流サイト)で犯罪行為を募る「闇バイト」を通じて組織され、メッセージが自動的に消去される匿名性の高い通信アプリ「テレグラム」で犯行計画や役割分担をやりとりしていたことが明らかになった。
捜査関係者によると、京都の強盗事件の指示役とみられ、まだ逮捕されていない人物がテレグラムで「ルフィ」と名乗っていた。関東地方では昨年10月以降、住宅や貴金属店を複数人で押し入る強盗事件が相次いでおり、このうち複数の事件で「ルフィ」と名乗る人物がテレグラムを通じて実行役に犯行を指示していたとみられる。府警は、関東の一連の事件とも関係があるとみて捜査している。
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