冷酷なまでに犠牲に無関心なワグネルだが、ウクライナの分析はワグネルの戦術について、「ろくに訓練を受けていない動員兵にとって効果的な唯一の戦術だ。ロシアの地上部隊はそうした動員兵が多数を占める」との見方を示す。

ロシア軍が戦術を修正してワグネル化を図っている可能性もあり、「ロシア軍の従来の大隊戦術グループに代わり、突撃部隊が提案されている」という。

そうなれば、伝統的により大規模な機械化部隊に頼ってきたロシアにとって大きな変化になる。

ウクライナの報告書によると、ワグネルは十数人以下の機動部隊で戦力を展開。ロケット推進擲(てき)弾(RPG)や、無人機からリアルタイムで届く情報を活用している。

このほか、ワグネルの兵士は米モトローラ製の通信機器も使用しているとされる。

モトローラはCNNに対し、ロシアへの販売はすべて停止しており、ロシアでの事業も閉鎖したと述べた。

ワグネルによって数万人規模で採用された囚人たちは多くの場合、攻撃の第1波を担う。最も大きな損害を被るのは彼らで、ウクライナの当局者によると、損耗率は8割に上る。


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