米本土上空に中国の偵察気球 リスク考慮、撃墜せず軍追跡

2/3(金) 9:03配信

【ワシントン共同】米国防総省のライダー報道官は2日、米本土上空を偵察用の気球が飛行しており、
米軍が追跡していると明らかにした。国防当局者は「気球は中国のものだと確信している」と強調。
収集できる情報は限定的だとして、破片が地上に落下して危害をもたらすリスクを考慮し、
撃ち落とさず監視を続けているという。

バイデン大統領も報告を受けており、ワシントンと北京の大使館ルートを通じて中国に
「米国がいかに事態を深刻に受け止めているかを伝えた」としている。米中間の新たな火種となりそうだ。

1日には西部モンタナ州上空を飛行していた。同州周辺には米軍の大陸間弾道ミサイル
(ICBM)発射施設が点在している。国防当局者によると、
気球の飛行ルートの下には「機密に関わる場所」が数カ所含まれているが、
人工衛星で得られる以上の情報は収集できないとみられている。

モンタナ州の住民が少ない地域を飛んでいる際に撃墜も検討し、F22ステルス戦闘機も待機させたが、
最終的には見送った。

https://news.yahoo.co.jp/articles/26dc04f66f2652af508bd36192e2b2bba1ae86de