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「どちらが先にタクシー止めたか」で強盗事件に 朝の歌舞伎町 6人組がホストを集団暴行 警視庁

東京・歌舞伎町のビルで、ホストクラブ従業員の男性2人に暴行し、ケガをさせて、財布などを奪った疑いで、6人組の男が逮捕された。「どちらが先にタクシーを止めたか」で口論となり、集団暴行に及んだという。
「どちらが先にタクシーを止めたか」
職業不詳の河内剛容疑者(33)と、飲食店従業員の金井将馬容疑者(31)ら6人は、去年10月23日午前7時ごろ、新宿区歌舞伎町1丁目のビルで、ホストの男性2人(30代と20代)の顔を殴ったり、足蹴りするなどして、ケガをさせ、財布などを奪ったとされている。
被害者2人は、同じホストクラブに勤務する先輩・後輩。午前1時ごろ退店し、午前6時半ごろまで、3軒に渡って「ハシゴ酒」をしたとのこと。そして、歌舞伎町のど真ん中の通称「花道通り」でタクシーを捕まえようとしたという。

ところが、近くでは、河内容疑者ら6人も、タクシー待ちをしていたとのこと。そして、1台のタクシーが止まったところで、トラブルに発展したという。そう、「どちらが先に、そのタクシーを止めたか」で、言い争いになったのだ。
タクシー譲ったのに”集団暴行”
結局、ホストの2人が、当該タクシーを譲り、トラブルはおさまったかに見えた。しかし、今度は、河内容疑者ら6人が、「お前ら、急に態度を変えやがって」などと因縁をつけ始め、目の前のビルに、ホストの2人を連れ込んだとのこと。

送検される金井将馬容疑者(31)(15日朝 新宿署)
時刻は午前7時ごろになっていた。河内容疑者らは、2人のうち30代の男性を、ビルの1階から地下に突き落とした。さらに、足蹴りをした上で、壁に顔面を叩きつけるなどの暴行をした上で、持っていた財布の中から、現金およそ3000円を奪ったとのこと。

一方、被害者2人のうちの20代の男性に対しては、顔面を殴るなどして、ズボンのポケットから財布を奪ったという。財布の中には、現金3万円などが入っていた。犯行後、6人は、散り散りに、タクシーや自転車、電車に乗って、その場を立ち去ったとのこと。


「仲間の財布だと思った」
午前7時半ごろになって、被害者2人が、歌舞伎町交番に被害を訴え出て、事件が発覚することになった。30代のホストの男性は、全治4週間の重傷だった。警視庁新宿署は、強盗事件として、捜査に着手。防犯カメラの映像などから、6人を割り出したという。

容疑者らとホストの男性2人は、歌舞伎町1丁目で、タクシーを捕まえようとしていた(15日朝 東京・新宿区)
今月13日、強盗致傷、強盗容疑(20代のホストの男性はケガをしていなかったため)で、通常逮捕された6人。金井容疑者の関係先からは、被害者が奪われた財布も見つかったという。6人は、歌舞伎町で知り合った仲間だった。

調べに対して容疑を否認もしくは、一部否認しているという。金井容疑者は、被害者の財布を所持していたことについて「自分の仲間のものだと思って、持ち続けていました」と説明しているそうだ。