バイデン米大統領が20日にウクライナの首都キーウ(キエフ)を電撃訪問し、主要7カ国(G7)で首脳が未訪問なのは日本のみとなった。
日本は今年のG7議長国として5月に広島で首脳会議(サミット)を開き、ロシアのウクライナ侵攻を巡る議論をリードする立場。
政府は表面上、平静を保っているが、焦りの声も漏れる。

「米国がウクライナへの連帯を示す動きとして敬意を表する」。
一夜明けた21日、松野博一官房長官は記者会見でこう語った。
外務省幹部も「メッセージとしては非常に大きい。英仏独の首脳が行くのとはまた意味が違う」と評価した。

 米ホワイトハウスはバイデン氏が20~22日にウクライナの隣国ポーランドを訪問する日程を事前発表していた。
日本政府関係者は「ウクライナに行くのではないかという話は上がっていた」と語るが、首相周辺は「報道で初めて知った」と明かした。

https://mainichi.jp/articles/20230221/k00/00m/030/148000c