今後求められる構造改革
デフレマインドを転換するためには、構造改革による将来不安の払拭が重要となる。特に求められる構造改革は、急速な少子高齢化と財政赤字の累積への対応である。前者については、これまで高齢者・女性の労働参加が生産年齢人口の減少を補ってきたが、出生率の改善、外国人労働者の活用などが一層求められる。後者については、社会保障制度を「中福祉・低負担」から「中福祉・中負担」へと改革する必要がある。
構造改革を進めるうえでは、中長期的な視点を持ち、ワイズスペンディングを徹底することがポイントとなる。新陳代謝がなければ経済は成り立たない。今こそ、将来を見据えて、優秀な企業と人材を伸ばす改革を行う必要がある。
https://www.keidanren.or.jp/journal/times/2023/0302_09.html