国による東京都内のタクシー運賃一律引き上げを巡り、東京地裁(鎌野真敬裁判長)は6日までに、
強制的な値上げを「裁量権の乱用」と判断し、値上げに応じなかった「ロイヤルリムジン」側の訴えを認め、
運賃変更命令やこれに従わないことを理由とした事業許可取り消し処分の仮差し止めを決定した。
決定は2月28日付で、会社側が記者会見し明らかにした。

関東運輸局は昨年10月、燃料費の高騰に伴い、東京23区と三鷹、武蔵野両市のタクシー運賃幅の
引き上げを公示した。普通車初乗り運賃は下限が390円から470円に引き上げられたが、
同社側は「予約送迎の固定客を失いかねない」と判断し、これより安い初乗り運賃で営業を継続。

同年12月に運輸局から是正指導を受け、運賃変更命令や事業許可取り消し処分の恐れが出ていた。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023030600759&g=soc