2021年1月13日 陶芸師は東京のタワマンにいた
東京ベイエリア。林立するタワーマンションの一室に、浪江町大堀から避難してきた長橋明孝さん(当時81)が暮らしていた。伝統工芸士に認定された陶芸師だ。

原発事故後、町内の避難所、郡山の親戚宅、喜多方の温泉宿、都内の次男のマンション、埼玉の長男のマンション、そして都内の国家公務員住宅を転々としてきた。東京電力の賠償によりこのマンションに移り住んだのは、2017年のことだった。

「商売は順調だったんだ。息子も跡継いでやってるしね。陶芸教室なんかもやって、充実はしてきてたんだ。まさか原発が爆発するとは思わなかったな。こんなことになるとは」と長橋さんは話す。

https://creators.yahoo.co.jp/gotohidenori/0200413333