岩波書店『世界』WEB版「〈特別公開〉ひろゆき論――なぜ支持されるのか、なぜ支持されるべきではないのか」 [377482965]
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〈特別公開〉ひろゆき論――なぜ支持されるのか、なぜ支持されるべきではないのか | WEB世界
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※『世界』2023年3月号収録の記事を、増補改訂のうえ特別公開します
はじめに
ネット上の匿名掲示板サイト「2ちゃんねる」(現在は「5ちゃんねる」)の創設者、ひろゆき、こと西村博之が人気を博している。
1999年5月にスタートした2ちゃんねるのほか、2007年1月にスタートしたニコニコ動画など、ネットの普及期にいくつかのサービスの立ち上げに関わり、起業家として成功した彼は、2010年代後半からユーチューバーとして活動し、視聴者からの相談に答えるライブ配信番組を通じて人気を博した。さらにその間、ビジネス書や自己啓発書を次々と出版し、ベストセラーライターとして名を馳せるかたわら、テレビ番組にコメンテーターとして出演するなど、マスメディアでも広く活躍するようになる。
その人気はとくに若い世代に顕著で、若者や青少年を対象とする調査では、憧れる人物などとして頻繁にその名が挙げられるほどだ。その配信番組でも、スーパーチャットと呼ばれる投げ銭機能を用いて有料の相談を受けようとする者があとを絶たない。今やその存在はネット上のインフルエンサーの域を超え、若い世代のオピニオンリーダー、それもカリスマ的なそれとして広く認知されていると言えるだろう。
しかしその一方で、その振る舞いや発言が物議をかもすことも多い。2ちゃんねるの管理人時代に誹謗中傷の書き込みに対処することを怠ったため、多くの訴訟を起こされ、多額の損害賠償を請求されているにもかかわらず、裁判所に出頭せず、「踏み倒し」を続けていることから、その倫理観の欠如を指摘する声も多い。
また、2022年10月には沖縄県名護市辺野古を訪れ、米軍基地建設反対運動を中傷するツイートを投稿したことから、大きな社会問題となった。市民運動を小馬鹿にしたようなその態度にリベラル派は一斉に反発し、批判の論陣を張ったが、しかし彼が態度を改めることはなかった。
こうしたことから彼は、良識派、とりわけリベラル派のメディアや知識人などからすこぶる評判が悪い。その倫理観の欠如や政治思想の浅はかさなどの点ばかりでなく、「冷笑」と呼ばれる、人を小馬鹿にしたようなからかい方や、「論破」と呼ばれる、揚げ足取りまがいのディベート術など、その独特の態度が批判の対象とされることが多い。
しかし彼自身はそうした批判を意に介することもなく、面白おかしくリベラル派を冷笑し、論破し続ける。するとその支持者は彼のそうした態度に一斉に喝采を送り、彼にならってリベラル派に反駁する。辺野古のツイートには多くの批判があったにもかかわらず、28万もの「いいね」が付けられ、彼の人気を一段と高めることになった。
こうした「ひろゆき人気」の背後には何があるのだろうか。
(以下リンク先 おわりに
元来、プログラミング思考を追い求めていけば、いわゆるシステム思考に行き着くはずであり、そこではシステム論的な複雑さ、つまりさまざまな要素から成るシステム全体の複雑さをどう制御するかという点が眼目になってくるはずだ。その結果、自己や社会の複雑さに目が向けられるとともに、自らの思考法による再帰的な影響関係にも検討が加えられ、そのフィードバックと修正が行われることになるはずだ。しかし彼の思考はそうした発展性を持つものではなく、あくまでも未熟なレベルに留まっている。
また、情報知を押し広げていけば、いわゆる機械情報に加えて社会情報や生命情報など、人間の広範な営みに関わる多様な情報の体系に行き着くはずであり、そこでは人文知との架橋を通じて、歴史性や文脈性など、より包括的な次元の情報をどう処理するかという点が眼目になってくるはずだ。しかし彼の知はそうした総合性を持つものではなく、単純で生半可な、それゆえに安手のレベルに留まっている。
今日、日本社会が長く低迷を続け、一方で情報社会が飛躍的な発展を見せるなか、その狭間で多くの若者が、彼のこうした未熟なプログラミング思考、そして安手の情報知に取り込まれてしまっている。
それはもちろん憂うべきことだが、しかしそうした状況を招来してしまったことの責任の一端は、現在の日本の知のあり方にもある。新たな情報知に対して人文知はどう向き合うべきなのか、そして今日のネオリベラリズムに対してリベラリズムはどう取り組むべきなのか、それらの点が現在、あらためて問われているのではないだろうか。 取り上げた時点で負けなんだよな
そのために変なこと言ってるんだから 間違ってても面白い事言うやつがもてはやされる世の中にシフトした
NHKも芸人出しまくってるように愚民化政策の成果 こういう解って無いやつが適当な自己流会釈で何かを論じるって言論人あるあるだけど意味ないよな
アスペの逆張りガイジに向かってプログラミング思考って何よ?
西村はそんな高尚なもので動いてないぞ 伊藤昌亮
1961年生まれ。成蹊大学文学部現代社会学科教授。 >>7
煽ってるわけじゃないんだけど、あなたはその「解ってる」の?
「アスぺ逆張りガイジ」っていうネットスラングと「生半可なプログラミング思考」という解釈はどっちが豊かな(あるいは新しい)文脈を導き出しうるの?? >>8
ああネット右派のなんたらとかいう分厚い本書いた人か そもそも西村にプログラミングのバックボーンないだろ やってること街宣車で乗り付けてギャンギャン騒ぐ反社と変わらないんだから相手にしたらダメ なんかさ、この論考で
「プログラミング思考」に噛みついてる人いるけど
これはひろゆきが自身をそう規定している、著作で述べていることを
そのように呼ぶってだけだろ? ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています