ウクライナ侵攻を受け、国際社会から相次いで制裁を科されたロシアだが、以前とあまり変わらないような市民の暮らしもある。モスクワの日本料理店に足を運んでみると、焼き魚を乗せたラーメンや和牛を使ったギョーザといった独創的なメニューが供され、好評を博しているようだ。隣国との戦闘の銃後で「進化」を遂げるロシアのラーメン文化とは。

 カリッと焼かれたマスがラーメンの上に乗せられていて、何ともいえない存在感を出している。箸をつけてみると、焼き具合はちょうどいい案配だ。次にスープに口をつけてみる。爽やかなレモンの風味が口内に広がった。

 焼いたマスが乗ったラーメンと聞いて、最初はどんなものが出てくるのかと身構えたのだが、早々に完食できた。1杯の値段は760ルーブル(約1400円)だから、日本の感覚だと少し高いといえるかもしれない。

※略※

https://mainichi.jp/articles/20230311/k00/00m/030/316000c