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マミーマートは2022年9月、ディスカウント型の新フォーマット「マミープラス」の2号店となる、「マミープラス下戸田店」(埼玉県戸田市)をオープンした。マミープラスはディスカウントフォーマットの位置づけであるものの、「美味しさをプラス」「満足をプラス」「家計にプラス」をコンセプトに、安さだけではない、価値の追求に力を入れる。前編では、生鮮食品と総菜売場を解説した。後編では、日配・加工食品・菓子・酒類の売場を見ていこう。
中略
まとめ
埼玉にマミーマートあり!
 昨年から続く食品の異常な値上げラッシュは、ディスカウントスタイルの店には間違いなく追い風となっている。1円でも安い商品を求める消費者の支持を集め、今後もディスカウントフォーマットは成長していくとみられる。

 筆者はこれまでも多くのディスカウントストアをみてきたが、マミープラスのようなディスカウントスタイルの店が成功する秘訣は、「生鮮の質を落とさない」ことにあるように思う。

 ディスカウントスタイルが正しく機能するには、客数の絶対数が前提となり、“絶対売上主義”が維持できるかどうかが基本となる。お客を引きつけ、つなぎ留める仕掛けは、なんといっても「商品」であり、1品1品でそれぞれ真剣勝負をしなければならない。

 その中でもとくに重視されるのが、生鮮の鮮度と質感であり、マミープラスでは各生鮮部門が高いレベルを保っており、お客も不安なく買物を楽しんでいる様子だった。マミーマートの“生鮮力”の底力を感じさせる売場であるように感じた。「ヤオコー」「ベルク」を筆頭に、埼玉県は有力チェーンが地盤とする激戦区。名だたるチェーンと戦いながら、地元にしっかりと根を張り、独自のスタイルを構築したこの店舗は、県内の競合にマミーマートの存在感を強く示したことだろう。