安倍政治を検証した「妖怪の孫」監督「成熟した大人の言動とは思えない」〈週刊朝日〉

─「昭和の妖怪」と呼ばれた母方の祖父・岸信介氏の人物像も紹介される。野上氏は祖父に心酔していたという安倍氏のねじれた思いにも言及する。内山監督が取材のなかで特に印象深かったと振り返るのは、匿名でインタビューに応じてくれた現役官僚2人の言葉だ。

彼らは「総理が平気で嘘をつき、そのあと財務省の赤木(俊夫)さんが自殺してしまった」と、当時のショックも語ってくれた。上司(幹部)から「政権の方向性と違うことは考えるな」と言われ、逆らえば「ぽーん、と首が飛ぶ」と。その状況が露骨に始まったのは14年に内閣人事局が設置され、菅官房長官が人事権を握ってからだと。

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