30年前に教え子へわいせつ行為をしたとして懲戒免職処分となった元札幌市立中学教諭の50代男性が処分取り消しを求めた審査請求について、市人事委員会が「懲戒免職は妥当」と判断し、処分を承認したことが17日、市人事委への取材でわかった。7日付。
市教委によると、男性は1993~94年、教え子だった女性にキスをするなどした。女性は2001年、疑問を感じて市教委に相談し、その後懲戒処分を求めていたが、男性が否定したため処分しなかった。
女性は市などに損害賠償を求めて提訴。20年の東京高裁判決が性的行為を認定したことを受け、市教委は21年1月になって処分した。
男性側はわいせつ行為はしていないと反論し、同年3月に人事委に処分取り消しを請求した。
女性は取材に対し「審査の経緯はわからないが、判断は当然だ」とコメントした。(共同)
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