園児の手足持って宙づりに、保育士が虐待行為か…栃木・矢板市の2保育園に改善勧告

保育士が園児の手足を持って宙づりにするなどの虐待行為があった疑いがあるとして、栃木県は矢板市の社会福祉法人「がんばり福祉会」が運営する同市の2保育園に対し、児童福祉法に基づく改善勧告をした。23日付。

勧告を受けたのは、認可保育園「こどもの森こころ保育園」と「こどもの森保育園」。県によると、昨年12月、園関係者から匿名の情報提供があり、県が2月の定期監査で聞き取り調査を実施。

▽保育士が園児の手足を持って宙づりにした▽別の園児に砂をかけた園児に対し、保育士が砂をかけた▽園児の頭をたたいた――などを不適切保育と認定した。

こどもの森こころ保育園は、2021年10月にも保育士による園児への暴言などがあったとして、県による行政指導を受けていた。

県は4月21日までに書面での報告を求めており、改善がみられない場合、勧告よりも重い改善命令や事業停止命令などを検討するという。法人側は読売新聞の取材に対し、「弁護士を通して対応する」としている。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20230325-OYT1T50317/