AIの進化がすごい。自動生成AI「ChatGPT」などの普及で影響を受ける職種は?
2023年04月02日

 対話型AI「ChatGPT」や、画像生成AIなど、ここ最近におけるAI(人工知能)の進化は凄まじい。実際にその恩恵を受けている人も多いが、仕事が奪われてしまう人が続出するという懸念する声も上がっている。

 実際にAIの台頭によって、職種、あるいは国家によってはかなり大きな影響を受けそうだ。

 ゴールドマン・サックスが発表した衝撃的な報告書によれば、日本は世界で3番目にAIの影響を受けると考えられるそうだ。

 この報告書の予測によると、ヨーロッパとアメリカの仕事は3分の2がAIに自動化され、さらに4分の1は完全にAIに引き継がれることになるという。

 社会は今大きく変化しようとしている。激変する世界で、これからどのような仕事を選び、どのようなスキルを身につけていくべきなのか?

 ゴールドマン・サックスの報告書がまとめた、AIの台頭で「一番影響を受ける仕事」と「受けない仕事」を見てみよう。
AIは社会経済にどのような影響を与えるか?
 巷で話題の「ジェネレーティブAI:生成型AI)とは、大量のデータを学習し、それに基づいて新しい情報やコンテンツを作り出せるAIのことだ。

 文章生成・画像生成・音楽生成など、さまざまな分野で応用が可能であり、今後の社会を大きく変えていくだろうと考えられている。

 ゴールドマン・サックスの報告書は、そうしたAIが社会経済にどのような影響を与えるのか予測したものだ。
 それによると「ジェネレーティブAIが約束された能力を発揮すれば、労働市場は大きな混乱に直面する可能性がある」という。


もっとも影響を受けるのは事務・法務
 影響を受ける職業をより具体的にみてみよう。AIは「ホワイトカラーの産業革命」と表現されることもあるが、まさにそれに相応しい内容となっている。

 報告書によれば、もっとも影響を受けると予測されるのは、「事務」と「法務」だ。この分野では、4割以上の作業(事務46%、法務44%)がほぼAIで代用されることになる。つまりそれだけ仕事が失われる可能性がある。
 事務・法務の次いで失業者が多そうなのが、「建築・エンジニアリング」で約10%の雇用が失われると予測されている。さらに「生命・物理・社会科学」(8%)、「食品の調理・提供」(7%)、「生産」(7%)なども、AIに仕事を奪われる割合が比較的大きい。

  また仕事を奪われないまでも、「コンピューター・数学」「教育・図書館」「ビジネス・金融」「営業関連」「経営・管理」といった分野でもほとんどの作業がAIで部分的に自動化されることになる(表8では、右に行くほどAIの影響を受ける業務が多い)。ただし、これらの分野で雇用はそれほど失われないとのことだ。

 その一方、肉体労働が多い分野はAIの影響が小さい。たとえば、一番影響が小さいとされるのは「建物内外の清掃・保守管理」で、作業の95%ほどは影響を”受けない”とされている。

 それに続くのが、「設置・保守管理・修理」(85%)、「建設・資源採掘」(75%)、「生産」(72%)、「運輸」(65%)、「食品調理・提供関連」(50%)といった分野だ。

以下略
https://karapaia.com/archives/52321484.html

image credit:Goldman Sachs
https://i.imgur.com/XvN85fS.jpg