
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20230401/k10014026531000.html
政府が、福島県に設立した教育研究施設の開所式が行われ、岸田総理大臣は、科学技術の進歩や産業競争力の強化に資するとともに、復興の拠点となるよう政府をあげて支えていく意向を示しました。
「福島国際研究教育機構」は、世界最先端の研究・開発や廃炉に関わる人材育成を目指す拠点として、政府が福島県浪江町に設立した施設で、4月1日に開所式が行われました。
この中で岸田総理大臣は「機構は、福島と東北の夢や希望になるとともに、わが国の科学技術力や産業競争力の強化に向けた取り組みをけん引する、創造的復興の中核拠点を目指すものだ。研究・開発や産業化、人材育成の成果を期待したい」とあいさつしました。
機構は今後、施設の整備を進め、今年度からの7年間で、ロボットや放射線科学、原子力災害などの5つの分野で50程度まで研究グループを増やす計画で、岸田総理大臣は記者団に対し「今後、数百人規模の国内外の優秀な研究者が集う、世界に冠たる研究機関として成長するよう政府をあげて支えていきたい」と述べました。
また、岸田総理大臣は1日、原発事故による避難指示が解除された福島県富岡町の夜の森地区を訪れ、花見客が戻りつつある桜の名所を視察しました。