――空手を始めたきっかけは?
小学校3年の時に父と近くの道場へ行って、試し打ちをさせてもらったんです。
その時の「パーン」って音を聞いて、ふわーっとした感覚に襲われて、「ああ、これだ」と。運命の人と出会うみたいな感覚でした。
その瞬間に父に「ピアノをやめるから、空手をやらせてほしい」と言いましたね。

――打つ競技であれば、ボクシングなどもありますよね。
きっと運命なんですよね。ボクシングや極真空手、格闘技などいろんな選択肢がある中で、たまたま出会ったのがその道場だったから。
確かに近くに極真空手や柔道の道場もありましたけど、私は空手がいいと思いました。

――指導者の方は?
先生とのやり取りで一番覚えているのが、「歩、グッと拳を握ってミットを殴ってみろ」と言われた時です。
殴ったら痛いですよね。「歩も痛いけど、殴られた人はもっと痛い。空手を習って人を傷つけることは絶対にしちゃいけない。ケンカに使っちゃいけないんだ」と諭されて、胸に深く刻まれましたね。

https://news.yahoo.co.jp/articles/25f07338b356b626e61e93aceaa75cddf41c181e