選挙ポスターに女性アイドル起用 「男女共同参画の点で問題」と苦情

今月の東京都八王子市議選で、市選挙管理委員会が作った啓発ポスターは、
今月施行の市男女共同参画推進条例の趣旨に反するとして、元市議4人が3日、
市に同条例に基づき苦情を申し立てた。4人は撤去も求めている。
市側は条例の仕組みに沿って、苦情処理委員会に意見を求めるとしている。

市選管が作ったのは八王子のご当地アイドルで、2人組の「8(エイト)princess」が印刷されたポスター。
大写しにされた2人がガッツポーズをし、「てか、選挙行くっしょ?」と投票を呼びかけている。
市選管は約4千枚を作成、自治会などに配ったほか、公用車や駅の連絡通路に張るなどしている。
2人は2020年の前回市長選でも、イメージキャラクターを務めた。

苦情を申し立てたのは、井上睦子さん、陣内泰子さんらいずれも元市議の女性4人。
03年に内閣府男女共同参画局が作成した「男女共同参画の視点からの公的広報の手引」のチェック項目と照らし、問題点が多いとした。
https://www.asahi.com/articles/ASR436TP4R43UTIL013.html
https://www.asahicom.jp/imgopt/img/497192b9b6/comm/AS20230403006003.jpg

アイドル起用の啓発ポスター「ジェンダー平等に逆行」…市議が苦情、市は「若年層啓発のため」

啓発ポスターを巡っては、3月29日の市議会一般質問でも取り上げられ、
音村昭人・市選管事務局長は「投票率が低迷する若年層への啓発に適している」と答弁した。

申し出た井上睦子さん(67)らは「ジェンダー平等を推進しなければならない市が
逆行するようなポスターを作製していることに怒りを感じる」と話している。
https://www.yomiuri.co.jp/election/local/20230404-OYT1T50102/