【特集】なぜ撤去?子育て世帯に人気の交流スペース 「高齢者が使いにくい」という声も… 香川・ことなみ未来館

廃校になった中学校を活用した香川県まんのう町の交流施設「ことなみ未来館」。
子ども向けのおもちゃや漫画などを置いたスペースには、子育て世帯を中心に多くの人が訪れています。

しかし、これまで指定管理者に委託していた施設の運営を4月から町が行うことになり、
今ある設備はほぼ撤去されることに……。
町外からも注目を集める人気の施設でいったい何があったのか? 取材しました。

これまで施設の管理運営を行っていた「一般社団法人ことなミライ」の指定管理期間が3月末で満了となり、
4月から「町営」になることが決まりました。

(記者リポート)
「現在43歳の私にとっては非常に懐かしいファミコン。そしてちょっと上の世代になるんですが、
インベーダーゲーム。さらには、子どもたちに人気の最新コミックまで。
実はこれら、館長らが私物を持ち込んでいたため、3月いっぱいで撤去しなければなりません」

(ことなみ未来館/幡多正樹 館長)
「元々高齢者向けのサービスかなと思ってたんです、オープンした当初は。
でも、そういう人があんまり来てくれなくて、お孫さんを連れたおばあちゃんが来てくれたんですね。

『家でちょっと見ていて、ちょっと持て余したけど、こういうところがあって助かるわ』ということで来られて、
『あ、そういうニーズがあるのか』というので、まずこういうおままごとセットとかをちょっと増やしていったわけですよ。
そうしたら、そういうのを聞きつけた近隣のお母さんたちが親子連れで来られて、それで徐々に充実して」

オープン初年度は新型コロナの影響で長期休館もありましたが、最近では町内外から週に100人ほどが訪れています。(3月26日までに累計5659人来館)
過疎地域の「成功事例」として、町外から議員や子育て支援団体の視察もあるほど。
https://news.ksb.co.jp/article/14870958