何が起きている？日暮里・舎人ライナー4日連続で運転見合わせ 運休217本、3万3800人に影響
東京都荒川区と足立区を結ぶ都営「日暮里・舎人ライナー」で、10日から4日連続で運転を見合わせるトラブルが続いた。都交通局は13日、急激な気温上昇で架線にたわみが発生し、架線から電気を受け取る車両装置パンタグラフが破損したことなどが原因と発表した。13日の始発から午前6時過ぎまでを含む計217本が運休、計約3万3800人に影響が出た。
都によると、発端は10日午前11時半ごろから、一部区間で相次いだ停電。職員は停電区間の車両で、パンタグラフに破損を発見し、架線の一部を補修した。
翌11日午後1時ごろ、職員が徒歩での点検中、江北—西新井大師西間の架線でたわみを確認。担当者は「急激な気温上昇で架線が伸びた際、長さを吸収する役割を果たす金具にゴミや傷などで不具合が生じ、たわみが出た」と説明した。10日のパンタグラフの破損も、架線のたわみが原因だったと推測される。
11日夕に全線再開したが、12日夜、再び停電。今度は、10日の停電後に交換した別の車両のパンタグラフのボルトが外れていた。原因は分かっておらず、担当者は「徹底した原因究明で万全の対応を取っていきたい」としている。
日暮里・舎人ライナーはコンピューター制御による自動運転。国土交通省が昨年7月に公表した都市鉄道の混雑率調査によると、舎人ライナーの混雑率は144％で全国主要路線でトップだった。（渡辺真由子、三宅千智）
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